6月16日(金)朝
ちゃっぴーずシックスのお散歩中
「ぼくたち、6頭でお散歩をしてきましたよ」
こまめはいつものようにお留守番。
皆が帰ってきて、お待ちかねの朝ごはんの時に
こまめは激しい嘔吐をしました。
大部分は胃液。
少し血が混じっていたので
お腹の中に傷がついていたのかもしれません
でも時々嘔吐はあったので
あまり気にも留めませんでした。
その日は日中凄まじい雷雨に見舞われました。
だんなも奥さんも勤務をしていたため
家じゅうのすさまじい大騒ぎに対処できませんでした。
だんなが帰宅したとき
家の中はぐちゃぐちゃに汚れていました。
たぶん、くろやりんすが大騒ぎして
うんやらちーをまき散らしたのだろうと思いました。
でもそのにおいにかき消されて、
だんなはこまめの嘔吐に気付きませんでした。
その日の夕方の食事をこまめは口をつけませんでした。
食事をしないなんて、家に来た当初以来でした。
明日の朝も食べられないようならお医者に行こうということにしました。
6月17日(土) 早朝
朝からぐったりぎみで、食事も食べられなかったので
いよいよ病院ということになりました。
「・・・びょ・・・いん・・・ね・・・」
うん、たぶん点滴だね。
すぐよくなるよ
発熱があるのではないかということで
検温をしたところ
37.2℃
発熱どころか低体温状態でした。
「・・・お・・・ね・・・つ・・・
ひ・・・く・・・いね・・・」
血流が弱くなって体温が上がらないのかもしれないとのことでした。
とにかく点滴。
水分補給と・・・
「・・・いい・・・ね・・・」
ビタミン剤も注射していただきました。
「・・・ふう・・・」
これで改善しなければ
明日の日曜ですが点滴をもう一度しましょうとのことでした。
「・・・ま・・・た・・・?」
しょうがないでしょ、よくならないなら。
でももう大丈夫だよ。
病院を後にしたのは10時半頃でした。
「・・・か・・・え・・た・・・よ・・・」
「病院へ行ったんだから、もうよくなりーよ」
日中は暑いくらいでしたが
湿度が低いので案外室内はひんやり。
温かくしてあげてくださいとのお医者のお言いつけで
貝のようにクッションで挟んであげました。
「・・・あ・・・たた・・・か・・・よ・・・」
うん、ゆっくり休んで。
昼食を食べて
少しゆっくり食休み
午後1時40分
クッションを跳ね飛ばしているのを見かけて
直してあげ・・・
そして
異状に気付きました。
ん?
どうした?
どうしてそんなにぐったりしているの!?
まめちゃん
まめちゃん!
まめちゃん!!
おかしいでしょ!!
点滴したんだから
もう大丈夫だって!
ねぇ!!!
うっすらとした反応は返ってきますが、
かなり混濁とした表情で
ぐったりのこまめ。
「だんなさん、急いで病院へ連れて行っておくんなんし」
うん、そうだね。
急いで病院へ電話。
まだ午後の診療時刻ではないのですが、そんなことを言っていられません
病院へ緊急発進
午後2時10分。
病院では先生が待っていてくださいました。
心臓がかなり弱っている
やっと呼吸をしている状態ですね・・・
強心剤など2本注射を打ってくださいました。
薬を打って10~15分で何とか持ち直してくれればいいのですが・・・
「・・・ふう・・・」
「・・・ふう・・・」
・・・
最後の一呼吸
そして
もうこまめは二度と息をしてくれることはありませんでした
こまめ、召天
午後2時35分
小さなともしびが
消えるように召されてゆきました
悲しい帰宅となりました
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